裏返し(うらがえし)
裏返しと言っても、忍者のように畳そのものをひっくり返す訳ではありません。 現在使用中の畳の「畳表」の部分を、表裏逆にして付け替える事を「裏返し」と言います。
今まで使っていた畳の縫い糸をすべて解き、畳の表面に張った「畳表」の部分を、表裏反対にして縫い直すのです。 この時に、畳床の痛んだ部分の補修や、隙間の補修も行います。
こまめなメンテナンスが、畳自体の寿命も延ばし、快適さと清潔さを保つ秘訣でもあるのです。 もちろん、今まで使っていた「縁(へり)」は新しく取り替えますので、お好みの色や柄に交換できます。 裏返しは、畳表の使用年数が少ないほど(3〜4年が目安です)裏面も綺麗な状態で行えます。 グレードの高い畳表を使用するほど、表裏、両面を使ったほうがお得ですよね。 ただし、ひどい汚れやシミがあり、表裏逆にしても汚れが目立ってしまう場合は「裏返し」をしても意味がありませんので、その場合は「表替え」が必要になります。 また、柱の切り欠けがある場所は裏返しが出来ません。
「裏返し」が可能かどうかは、実際に見てから判断させて頂きます。 |